ゲルインクについて

油性、水性という他に、もう一つ、ボールペンをインクで分類するカテゴリーがあります。
「ゲルインク」というものです。
これは比較的後発のインクになります。1980年代に、有名な文具メーカーが開発しました。油性と水性の良い部分を総合することを目指して作られており、現在では、「油性・水性・ジェル」という3カテゴリーを先行二種と共に誇っています。

具体的には、油性インクと水性インクの、どちらの粘度にも状態によって変化することができるという特性があります。
ボールペンの芯の内部にいるときは粘度の高い状態にあります。
ボールの表面に付着して外気に触れているときは、粘度が低くなります。そのため、書き心地、筆の走りやすさは水性インクのようにスムーズでなめらかです。
一旦紙面に乗ると、粘度を再び取り戻します。そのため、水性の弱点であったにじみを回避することができます。

油性と水性のいいとこ取りのような印象がありますが、しかし、「中性ボールペン」と呼ばれることもあるくらいで、それぞれの特徴の一部を受け継いでいるという方が正しい表現であると言えます。
油性インクの耐久性や定着の速度には劣りますし、水性インクほどのなめらかな書き心地は実現されていません。

一概に、水性・油性の先行二種のいずれにもあらゆる面で優っている、というものではありませんので、例えば数年単位の長いスパンで保管しておきたい資料などに関しては、油性ボールペンを用いるのが良いのではないでしょうか。

このように、自分がどのようなものに、どんなことを記したいのか、ということを明確にした上で、ニーズにあった特性の製品を使うようにしましょう。